決算審議 民間保育園の問題

加藤 あい

2010年10月21日 12:13

 10月7日は保健福祉局二日目。
 私は、民間保育所への補助金や職員の処遇について質問しました。
 決算年度は民間保育園に対する補助金の5億円削減がおこなわれました。ボーナスカットもされて合計8億円の削減です。加えて、その後の制度本体の変質で基本人件費枠が8億3千万円削られました。「一路、職員処遇の後退をすすめるという立場か」と追及しましたが、「総額調整で人件費は確保できる」と実態とはかけ離れた認識、「職員が長い勤務をしたから十分なスキルがあるとは言えない」と定期昇給を否定する驚くべき答弁でした。
 
 長い運動の中で「保育単価制」を克服し、「給与体系の確立が特色ある保育にふさわしい職員の確保を容易にする」とできたプール制の理念を後退させてはなりません。

 つい先日、しんぶん赤旗に国税庁の調査が乗りました。「年収400万円以下4人に1人―1100万人」大変ショッキングでした。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-10-03/2010100301_01_1.html
下へ下へ給与や生活の水準を引き下げていく議論は、結果としてこういうところに行き着くのではないでしょうか。税金を負担すべき主体がその力を奪われるような世の中では、財政再建もなしえません。

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