昨日、しんぶん赤旗一面に 東京大学アイソトープ総合センター長 児玉龍彦さんが登場されました。

 児玉教授は福島県南相馬市を毎週のように訪問し、幼稚園や保育園の庭や校舎の放射線測定や除染活動に携わっておられます。

○南相馬市での除染活動の支援を続けているのはどうしてですか。
児玉さん)東京大学は今回の事態にすごく責任があると思っていますから。・・・東大のアイソトープの責任者としては東大の持てるリソース(資源)を福島の被災者のために用いるのは当然だと思っています。
○一緒に測って一緒に除染することが大事だと言っています。
児玉さん)・・・専門家の務めというのはアイソトープセンターでも議論して、4つぐらいの原則を持っています。①知っている知識は正確に伝える、②それをわかりやすく、ご理解いただけるようにする、③だけど、強制はしない、④自分たちの意見と住民らの希望が違った場合に住民の希望を応援する・・・みんな避難すべきだとか、もしくは除染しなくてもいいだとか、言っている人がいます。しかし、住民と対話し、今日も質問されたりいろんなことを持ち帰って調べたり、協力できることもあると分かりますから、現場でやるということがすごく大事だと思います。
○福島における除染は日本の科学者の責任だと言っています。
児玉さん)・・・事実にもとづいて事実を変えていくという科学者の責任が従来になく大きいと思っています。
○最新の技術を投入した食品検査など政府へ提言しているのもそのためですか。
児玉さん)やはり今の国の対応はあまりに無関心、無責任、無気力につきていると思います。とくに一番いいかげんなのは原子力安全委員会。そもそも原発事故に対して何の反省もしていない。SPEEDI問題もいいかげん、その後の除染の対応も。・・・原子力安全委員会が・・全く何もやっていないことで、日本の専門家の力が生きていない。

現場でやることがすごく大事という指摘は大変重要だと思いました。原因者は東京電力と国策としてそれを推進してきた政府にある。避難している人も、残る人もしっかり支援するのが政治の責任だと思います。

昨日、井上さとし議員が参院予算委員会で追求しました。
「原発企業の内部留保は80兆円」利益共同体に負担を求めよ。
「除染賠償に『原発埋蔵金』」をあてよ。
財源は責任者のところにあります。→http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-11-17/2011111703_01_1.html