8月22日開かれた市議会教育福祉委員会で養徳小学校のプールでの事故について取りあげました。
教育委員会から
◯現在の段階で判明している事故発生時の経過と状況
◯事故後の学校の対応
◯事故後の教育委員会の対応
について報告がありました。

私は4つのことを求めました。
1,教育委員会が責任を負う。
2,教育委員会として安全基準をつくる。
3,状況把握、原因究明は予断をもたずに行う。
4,再発防止策は専門家なども交えての検討委員会の設置も視野に入れ全面的に行う。

 1について
 市教育委員会は「教育環境について適切なものにする責任は教育委員会にある」「二度と同様の事故を起こさない責務を負っている」と答弁しました。

 2について
 今回の事故で、京都市教育委員会としてプールの水位や監視員の詳細な基準を持っていないということが明らかになりました。
 京都市教育委員会指導部長名で出されている「水泳指導にともなう保健・安全の指導と管理について」(S44年)という通知では注水についての規定はありますが、水位についての基準はありません。監視員についても2~3人という目安が示されている程度です。また、H19年3月には文科省から「監視台を充実させる」「プール全体がくまなく監視できるよう施設の規模に見合う十分な数の監視員の配置の必要性」を記した「安全標準指針」が示されていますが、これを受けての通知の見直しも行われていないとのことでした。
 市教育員会は「監視台については導入も検討したい」「監視員の役割分担や水位調節の考え方など安全指針を作成する」と答弁しました。

 3について
 私は「特にここ数年、学校運営費の削減で水位について低学年で下げる、高学年であげるという対応が出来ていない」、「事故後、水位の調節と監視員の増員が行われた」という現場からの声を紹介し、水光熱費の節減がブレーキをかけていたという感は否めないと指摘しました。教育委員会は「水位については徹底してきた」と現場から寄せられている声とは異なる認識を示しました。私は、教育委員会がふたをすることなく事実をつかむことが大事だと重ねて指摘しました。ビート板の各校における利用についても質しましたが、情報収集を行っている最中との答弁でした。

 4について
 市教育委員会は「手法はこれから検討するが二度と起こさないよう来年度のプール指導が始まるまでに方向を決め徹底したい」と答えました。

 今回の事故で1年生児童の尊い命が失われたことが残念でなりません。
 何が原因だったのか、再発防止へ向けて必要なことは何か、決してあいまいにすることなく引き続き追及していきたいと思います。


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