昨日の教育福祉委員会で「京都市養徳小学校プール事故第三者調査委員会の設置」について教育委員会から報告がありました。昨年の夏、養徳小学校の水泳中に当時小学校1年生の児童が亡くなる事故が発生しましたが、その原因究明と再発防止のため設けられたのがこの第三者調査委員会です。

 私は質疑にたち、児童のご遺族や支援者の方から提出された7389筆の署名の要望※に全面的にこたえる立場に京都市教育委員会が立つことを求め、市や教育委員会が主体的に取り組むことが重要だと質しました。

※①市教委は専門家から構成される第三者委員会において中立的立場から厳正な調査と検証を行うこと、②第三者委員会の調査に基づき、遺族と市民の疑問に答えうる詳細な報告書を作成すること、③上記の報告書の内容を全市民がアクセスできる形で公開すること、④公正中立な再調査と事実の検証に基づいた再発防止策を提示し市民に公開すること、⑤京都市長は上記の作業が確実かつ円滑に行われるよう促すことを求める。
 
 教育長は、質問に対し、「尊い命失い、私どもとしても慙愧に堪えない。そうした思いにたって第三者委員会を設置」とした上で、「一体要因が何か、事実関係どうだったか、何としても明らかにしたい」、「二度と同じ事故を起こさないために何をすべきかしっかり検証をいただき、いただいた方向性・報告・ご提言などをしっかり実践していく姿勢で臨んでいく」と答弁しました。

 また、調査の範囲についても「検証によって一定の課題が確認されたが、第3者委員会でそうしたことも含めて専門的な知見をいただき、必要に応じて、改めての検証や新たな視点からの調整、資料収集なども行っていただける。すべてが調査委員会の判断に基づいて行われるものと認識している」と答弁がありました。

 プールの安全指針についても「第三者委員会の報告に基づいて指針と照らし合わせて、必要な部分は改定をおこなっていくという認識のもとに報告をお受けしたい」と述べました。

 本来なら、遺族からの求めがなくても、市教委が早い段階で判断し、こうした取り組みが行なわれるべきところでした。そのことをしっかりと胸に刻んで取り組んでいくことが重要です。


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