2009年03月17日

市長総括質疑

 3月11日(水)は市長総括質疑が行なわれ、私は民間保育園の補助金削減問題についてとりあげました。
インターネット録画はこちらをご覧ください→http://210.230.181.102/KytCtyCngVOD/2009031116.wmv
以下、摘録です。正式な議事録には時間を要します。


民間保育園への補助金削減をやめよ
加藤)「市側には『これで保育園には金があると市民に伝わった』と、不祥事がプール制削減の追い風になることを期待するむきもある」と報道。一部幹部の不祥事を口実に必要な保育の予算まで削るようなことはあってはならない。単費援護費は監査結果が出るまで留保というが保育現場への影響を考えているのか。
→山崎副市長)報道は私どもも言語道断。不祥事とプール制は分けて議論すべき。プール制のあり方は特別監査で検討を受け、見直す必要がある。単費援護費はプール制とは性格が別。プール制は執行し、適切な運営がはかられるよう考えている。
加藤)保育現場への影響を考えたのか。
→山崎)単費援護費はプール制への市の援助に加えて運営。まったく影響がないとは考えていない。影響が生じないよう運営して頂けると考えている。
加藤)影響は300万円から400万円にものぼるところもある。認められない。一部幹部の不正流用と他とは明確な区別が必要。どれも市から出されて当然のもの。なくなれば、保育園は50万円からの減収になる。元々は10億円あった。何でも削減となれば、全て子どもにしわよせがいく。許されない。
→山崎)単費援護費は特別監査にかかっている。予算の組み方、内容も検討、それを受け判断。
加藤)目的外使用といわれているものと、一部幹部の不正流用とは明確な区別がいる。
→山崎)明らかに不正流用部分がある。その他はどこまでが適切な予算の組み方か監査委員で検討。
加藤)保育を守る立場からの検討を強く要望しておく。「プール制が赤字基調になるため連盟が見直しをしてきた」と当局も認めている。プール制の累積金6億円の内2億円は内部努力の部分、4億円は昇給をスローにしたことによって発生。いずれ昇給することに変わりなく、使い道が決まっている。累積金を引き上げることはないな。1割は非常勤化のもとで125%までの定員外受入等身を削ってきた上に、更なる5億円の削減提案。市長は「決して過大な要求ではない」というが、保育関係者・子どもたちに申し訳ないという気持ちはないのか。
→山崎)特別監査はプール制で発生した6億円の性格についても検討して頂く。私どももおっしゃったような解釈をしてきたが、監査委員の審議を得た上で決める。5億円の削減は185億円のわずか3%。市の財政状況ではやむをえない。全国トップ水準の保育水準を財政的に裏付けてきた。方向が一部変わるが、京都市のおかれている財政状況の現実。
加藤)今までも身を削ってきた上に、さらに5億円もの削減。さらにさらにということも議論されている。市長はどういう気持ちを持っているのか。プール制は「削減」ではなく「拡充」が必要。制度の目的「公私間格差是正」は達成されているのか。児童一人あたりの保育所運営費は公立が18万9千円、民間が9万5千円。倍の開きがある。どの政令市を見てもこんなに開きはない。民間保育園の公共的性格を高めることこそ必要だ。質疑のなかで公私間格差があることを認めたが、ならばなぜ、削減か。
→山崎)公私間格差は児童一人当たりの運営費だけをもって是正云々ではない。保育所費用をどれだけ負担するかだ。京都市は政令市の中でもトップクラス。実態を無視する説明はよくない。
加藤)局別質疑で格差は「全体としてはある」ということを認めた。さらに民間を低めるべきでない。市長は会見で「保育水準が瓦解するとは思っていない」「新たに考えていることもあります」「みんなで知恵を出しましょう」と言っている。5億円削減だけを提案し、「中身は知りません」ではあまりに無責任ではないか。
→山崎)保育の質の向上は予算でも意を尽くしている。特別保育の実施カ所数の拡大、障害児保育制度の充実など新たなニーズへの対応も盛り込んでいる。全体として見るべき。
加藤)保育の実施責任を負うのは自治体・京都市。保育環境の整備は本市の責任。5億円削減で「全く運営に問題がないとは考えていない」と言いながら中身はわからない。「保育水準後退なし」の担保は全くない。責任を果たしていると言えるのか。
→山崎)今後も維持する観点から5億円の削減を提示。議員の指摘するような考えもあるが、現場で努力をしていただきたい。
加藤)保育水準を維持と言うが5億円削減して保障する担保があるか。それを抜きに市が保育の実施責任を果たしているのか。
→山崎)プール制は本市のみが行っている独自の制度。45億円と8億円の公費を投じている。保育を行う責任を果たしている。
加藤)どれだけの金を使ってきたか聞いている訳ではない。5億円を削減しても保育水準は低下しないという担保があるのか。
→山崎)厳しい財政状況の下で最大限努力している。5億円の削減は市議会で審議いただきたい。
加藤)5億円削減の影響もわからないのに議会にどう判断しろというのか。今回の削減提案は、議会の意思も無視したものだ。議会決議は「維持・拡充を強く求める」という決議だ。それとまったく逆の「削減」という提案をした。議会軽視だ。
→山崎)議会決議は重く受け止めるべきである。市の財政状況も議会で理解を頂いた上で妥当であるかどうか判断して頂きたい。プール制の基本的枠組みは守るという上で、一定の削減をお願いしている。
加藤)議会の意思も市民意見も無視をして何が「共汗」か。5億円削減で、保育の実施責任がどうなるのか。担保もまったく示されていない。5億円削減の撤回を強く求める。


同じカテゴリー(市議会)の記事画像
5月市会終わる
公立高校選抜「地元の学校に行きたい」が保護者と生徒の願い
国保料と学校運営費2つのグラフと公営保育所民間移管続きの論議
9月市会議案発送
来年度の予算案
高齢者インフルエンザ予防接種の改善を
同じカテゴリー(市議会)の記事
 京都市 保育所の弟妹入所問題改善へ (2015-09-09 23:04)
 5月市会終わる (2015-05-28 22:01)
 選挙結果を反映した議会三役の選出を申し入れ (2015-05-11 19:49)
 2月市会終了。閉会本会議保育請願否決に反対する討論にたちました。 (2015-03-20 23:13)
 市長総括質疑~官製ワーキングプアをなくせ! (2015-03-13 00:16)
 京都市国民健康保険料引き下げへ~団長談話発表 (2015-02-05 21:40)

category:市議会