京都市による食品放射能検査の調査

加藤 あい

2011年07月07日 17:09

 7月4日、党市会議員団は京都市衛生環境研究所の実地調査を行いました。

食品の放射能汚染検査がどのように行われているのかを実演で見せていただきました。




↑前処理 》  多食部の検査をする。1㌔あたりの放射線量を測定するために砕いてペースト状にする。キャベツの場合1番外側の葉をめくり、ほこりとちりを流す程度に洗い、葉の部分をフードプロセッサーにかける。




↑検査 》ゲルマニウム半導体検出器を使っての測定に移ります。鉛の機器の中に前処理したものを入れる。








↑パソコン画面にそれぞれの放射性物質の値が棒グラフで映し出されます。ここまで、約2時間ぐらいとのことでした。




↑反射して見にくいですが、説明が掲示されていました。

 市民の方から「ストロンチウムも測定できないか」「洗わないで検査できないか」とのご意見もいただいておりました。市当局によると「ストロンチウムの測定はこの機器では出来ない」、「ほこりやちりを除かないと食品本体の値が正確に出ない」ので困難という話でした。もう少し調査が必要だと思います。

 鉛の機器は1トンあるとのことで、その重さに耐えられるよう決して新しくはない当該施設の床は2重にされていました。機器の更新が行われることになっていますが、検査にかけてから測定終了までの時間を更に短縮することができる(現行の機器は1時間程度)とのことで、保存場所と器も増やさなければなりません。ふさわしい体制が整備される必要があります。

 



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