「リニアを、京都へ」の実現可能性!? 政府レクチャーへ行ってきました。
8月26日は党議員団として政府レクチャーに行きました。
市民の暮らしの向上を考えたとき、国の法や制度がどうなるのかが大きな比重を占めることは言うまでもありません。ですので、党市会議員団は年に何回か国会に出向き、その時々の焦点について政府の担当職員から説明を受ける調査を行っています。
今回は倉林明子参院議員の紹介で介護保険の要支援者の制度内容や特別養護老人ホームの入所要件変更についてなど調査しました。
要支援者への支援内容については「その制度内容の権利性は失われるが、受けられるサービスは変わらない」「通所介護事業所への単価は引継ぎ。これまでの単価以下にがルール」という説明を受け、これまでの要支援者への支援や事業者の側の運営を行えるという担保はないということがよくわかりましたし、施設入所要件の変更で特例入所となる方についての判定は従前どおりとし、国が指導したりすることはないとの説明も。行き場のない高齢者を生まないように対応を京都市に求めていく必要があると感じました。
そして、市長などが熱心に京都への誘致運動に取り組んでいるリニア中央新幹線について国土交通省がどのように考えているか・・。
注目されましたが、一言で言って、京都への誘致が現実のものになるとはとても思えないという回答でした。
「奈良付近を中間駅ルートから京都駅ルートへの変更についての考えは?」との問いには・・
→「基本計画まで戻ることが求められるが、変えるという手続きは法律上定められていない。東海道新幹線の 災害時対応としての奈良市付近と定められてきた経過ある。整備計画通り進めることが適切と考えている」
「当初の検討はリニアでなかった。見直すのは当然という主張についての考えは?」
→「国鉄時代から技術開発進めていた。開発していた。中央新幹線はリニアかという議論はされていなかったのは確か。走行方式リニアという可能性も含まっていた。なかったからひっくり返してというのは少し違うのかなあと思う」
「首都圏から年間1200万人の利用者と810億円経済効果があるとの主張についての見解は?」→「なかなかわからない」「そもそも小委員会ではじいた数字の中に京都ルートがないので答えられない」
「東京名古屋間、大阪名古屋間同時開通についての見解は?」→「JR東海自腹でやると言い出した。9兆借金するのは体力持たない。国鉄以来、借金した最高額が5兆円。5兆円まででは耐えられるとの判断。名古屋までなら5兆。回収して、体力つけてその先にという考え方」
「地元自治体の整備の予算規模は」→「かなり簡素な駅についてJRがもつ。まちづくりの分(周辺整備)は地元負担」
住民や地元業界に過大な期待を持たせることはとても危ういと改めて感じました。京都市は地に足をつけて、地域の中での循環型経済をつくることに腐心すべきだと思います。
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