昨日は、決算委員会の合間をぬって、敬老乗車証のアンケート結果を発表させていただきました。党市会議員団として取り組んできたものです。

敬老乗車証制度のアンケート調査結果発表

 
 
 以下、結果とともに表明した党市会議員団の見解です。 
 日本共産党京都市会議員団は、京都市敬老乗車証制度について、高齢者の方や市民のみなさんの声を聞かせていただこうとアンケートに取り組みました。その結果がまとまりましたので、ご報告させていただきます。アンケートにご協力いただいた皆さまに、心からお礼を申し上げます。
 敬老乗車証制度は、長年にわたり社会に貢献してこられた高齢者に敬老の意を表するとともに、様々な社会活動に参加し、生きがいづくりや介護予防に役立てていただくため、高齢者の福祉の増進に寄与することを目的に創設されました。
移動することは国民の権利であり、移動の自由は人間らしい生活に欠かすことができません。高齢期になると、自動車の運転が困難となることからも、高齢者が豊かにくらせるいわば足の役割を果たしているのが敬老乗車証です。
 ところが、昨年3月、門川市長は「はばたけ未来へ!京プラン」実施計画に社会福祉関係経費を含む予算を5年間で250億円減らすことをかかげ、敬老乗車証制度の「見直し」を明記しました。同年、10月には、敬老乗車証制度の「持続可能性の確保のための給付内容、受益者負担のあり方」などの検討を社会福祉審議会に諮問し、本年、7月24日、京都市として、今後のあり方に関する基本方針案を発表し、10月にも制度改悪の方針を示そうとしています。
 その内容は、高齢者が増えても同制度に係る総予算は増やさないことを前提に、これまでの制度の枠組みを根本からくずし、利用頻度に応じた負担(=応益負担)を高齢者に求めるというものであり、まさに、大改悪だと言わなければなりません。乗るたびに一定の負担を求める制度への変更は、低所得者ほど負担が重くなる仕組みであり、「負担ができなければ外出を控えよ」というに等しく、制度の主旨、福祉の心とは真っ向から対立するものです。
 アンケートでおよせいただいた回答では「気軽に出かけることができ、高齢者の生きがいづくりや介護予防に役立っている」との答えが1318人(複数回答)にのぼり、「少ない年金で心細く、足も悪くなり、外出も控えていましたが、敬老乗車証をもらえるようになり、外出ができうれしくなりました」との声に表れているように、敬老乗車証の交付が高齢者の外出を励ましていることが明らかになりました。「敬老の意を表するとともに、様々な社会活動に参加し、生きがいづくりに役立てていただく」という制度の主旨を生かすためには、現行の「敬老乗車証一枚で乗り降り自由」の制度を守り、負担金を軽くして交付を受けやすくすることや、適用地域を拡大し、乗りやすくすることこそ求められています。
 安倍政権は社会保障制度改革国民会議において、消費税増税とセットで社会保険料の負担増とあわせて徹底した給付の「重点化・効率化」を打ち出し、プログラム法案「骨子」を閣議決定しました。今後、公的介護・医療・年金・保育の諸制度の大改悪を急ピッチで進めようとしています。敬老乗車証制度の改悪はこうした社会保障改悪・福祉削減を京都市においても進めるものであり、重大です。社会保障の安心を投げ捨てる政府の動きに抗して、将来世代が誇れる京都市をつくることこそ、必要ではないでしょうか。
 日本共産党市会議員団は敬老乗車証制度改悪に反対し、市民の「宝物」敬老乗車証を守り、充実させるために力をつくします。


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