2008年05月31日

『蟹工船』ブーム

 プロレタリア作家小林多喜二の「蟹工船」がベストセラーだそうです。私は、高校生だったか中学生だったか「蟹工船」を読みました。人生経験がなさ過ぎて覚えているのは「人間らしさと対極にあるおどろおどろしい労働の実態」。漠然としたイメージだけです。
 
 それを今若い人が共感を持って読むというのですからどういうことでしょうか。派遣でひどい働かされ方をしたら、「それってカニコーじゃん(やん)」なんて言うというのだから、なんともいえない思いがします。

『蟹工船』ブーム


 ところで、この前、「安井先生は蟹工船にのったことがあると聞いたことがある」との話を聞きました。相当昔のことだから事実を確認しようがありませんが、「きっとそこで労働者のひどい実態を目のあたりにしたから貧乏人に『とにかく医者に来い』とたくさんの命を救う医者になったんではないか」ともおっしゃっていました。

 安井先生とは旧安井病院・現第二中央病院の医院長。京都市会初めての日本共産党の議員であり、私が引き継いだ有吉前市議が引き継いだ議席となります。

 私は地域で「安井先生にお世話になった」という方に会うと、「いまどき、年齢で差別する後期高齢者医療制度なんて先生が聞いたら絶対怒っているはず」と話します。

 今、蟹工船が共感をもって若者に読まれるほどひどい状況になっていると知られたら、これもまた、怒られるかもしれません。
最後、虐げられている労働者が再び立ち上がる場面で終わる(確かそうだった・・)蟹工船、今や“ゲバラ”ブームからマルクスブームへ。

 行過ぎた新自由主義、資本主義むき出しの現状に多くの方が警鐘を鳴らしています。
 “ルールある資本主義”をつくるのが私たち共産党の改革の方向ですから、おおくのみなさんと力を合わせていきたいと思います。


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